カーポートが欲しいなと思った時に、まずは見て欲しい!買った後に後悔しないためのカーポートの選び方や商品の特徴を、分かりやすくまとめました。
カーポートとひとくちに言っても、その種類はたくさんあります。「我が家に合うカーポートはどれ?」「便利な使い方があるって本当?」などなど、分からない所をひとつずつクリアにしていきましょう。
カーポート特集
【入門編】カーポートの選び方
まずは知って欲しい!カーポートの便利な使い方
カーポートとは、屋根と柱で構成された簡易的な車庫のこと。ぐるりと壁が囲い、屋根、シャッターなどで構成されるガレージとは異なります。
簡易的とは書きましたが、そのメリットはとても大きなもの。
まず第一に、工事費の安さ
次に、設置工事のしやすさ
そして何より、使いやすさ
例えば、雨の日。
傘が増え、バタバタ。濡れないように子どもの乗り降りを急かし、気持ちまでどんより。大変ですよね。でも、カーポートがあれば傘いらず。濡れる心配もなく、雨の日だってゆっくりと行動できます。天気に左右されず笑顔で行動できるって、すごく嬉しいものです!
カーポートの威力を強く感じることと思います。
もちろん、それ以外の日にも快適性が向上します。
夏、車に乗り込んだ際に感じるムッとした熱気や、冬の朝を悩ませるフロントガラスの霜。これらを、カーポートの屋根が驚くほど軽減してくれます。乗り出しがスムーズだと、通勤時間が押してしまうこともありません。
嬉しいポイントとしては、大事なお車をしっかりと守ってくれること。
鳥の糞、紫外線、ウォータースポットと、青空駐車の周りは敵だらけ!メンテ遅れの積み重ねは、お車の劣化に繋がります。でも、カーポートを設置されたお客さまからは、「車が長持ちした!買い替えタイミングが伸びて、結果的に経済的だった。」との声も聞こえてきます。
他にも、壁で囲まれてないため駐車がしやすかったり、荷物の積み下ろしがスムーズだったり。お車をお持ちの方にとって、カーポートは必需品といえる存在なのです!
設置にかかる費用と得られる効果。ぜひ、見比べてみてください。そして、ご検討いただければと思います。
カーポートの種類について
カーポートとひとくちに言っても、その種類はさまざま。その上、屋根材など機能や性能で選び、組み合わせていけるようになっていますので、調べれば調べるほどその数は膨大に。「何を買えばいいのー」となってしまう方もおられます。
でも、実はそんなに難しくないのです。特長を知れば、自ずと自分にぴったりのカーポートに絞り込めますよ!
まずは、カーポートのタイプの違いについてご紹介します。
片側支持タイプ(片流れタイプ)
柱が片側にしかないため、駐車の際、柱が邪魔になりにくい嬉しいカーポート!また、狭い敷地でも取り付けが可能です。施工時間、施工費共に抑えられるリーズナブルさもポイント。圧迫感のないすっきりとしたデザインも人気の商品です。
両側支持タイプ
2方向から屋根を支えますので、安定感が抜群。積雪や耐風に有利な商品です。シンメトリーなデザインは重厚感があり、おうち全体の雰囲気がグレードアップ。幅広い世代に人気のタイプです。
後方支持タイプ
柱が後ろにあり、左右にはありません。空間がゆったりと取れ、車庫入れや乗り降りがスムーズに行えます。駐車が苦手な方だけでなく、デザイン性の高さから選ばれることも多いタイプです。
カーポートの屋根素材について
ポリカーボネート
プラスチックの中でも衝撃に強く、防火性能も備えている素材です。温度変化による狂いも少ないことから、多くのカーポート屋根として用いられています。
また、熱線遮断ポリカーボネートを選べば、真夏の炎天下でも車内温度の上昇を抑えられます。カラーバリエーションも豊富なのも嬉しいポイント!(カラーによって光の透過率(明るさ)が変わります。)
スチール
ガルバニウム鋼板など、耐荷性・遮熱性に優れた素材です。折板タイプ(ギザギザ)に加工することでより強度が高まり、積雪・強風に強くなります。
雪に強い商品を希望していても、一般的な雪なのか豪雪かで求める性能は大きく異なります。他にも、強風が気になる地域なのか、今後、車が増える予定はあるのか、など。
この性能は必要だけど、これはいらないと選別をすることが大事!的確に選んでいくことにより不要な機能が省け、費用削減にも繋がるのです。
どれぐらいのサイズを選べばいいの?
お乗りの車サイズや台数、今後増える可能性の有無を考えて、サイズを選びます。大体の目安は以下の通りです。
サイズの目安 | |
---|---|
間口 | 車の幅(全幅) + 100cm~150cm |
奥行 | 車の全長 + 60cm~ |
高さ | 車の高さ(全高)+ 30cm~50cm |
(注意)珍しい車種の場合、メーカーの規定サイズと合わず、はみ出してしまうことがあります。きちんと確認しましょう。
一般的な戸建て住宅の場合だと、主流となるのは1~2台分のカーポート。車の台数や種類、敷地の条件に合わせ、縦列駐車タイプ・並列駐車タイプ、どちらも対応できます。また、設置後の増設も簡単なので、設置後に使用状況が変わっても、敷地条件が合う限り追加設置が可能ですよ。
ただ、カーポートと言っても、お車にとって必要な部分だけを覆うのではなく、少し屋根を伸ばして玄関まで覆ってしまうのも、とても便利になるのでおすすめです。もちろん、車庫スペースと玄関の位置関係によってはできない場合もありますが、もし可能であれば、考えてみるのもいいでしょう。
現在所有のお車
将来の購入予定(台数、車種)
住宅とのバランス
来客の車種
などを考慮し、後悔しないカーポート選びをしてください。
敷地条件や車の大きさでのサイズの選び方
お車の「サイズ」と「駐車スペース」に合わせて「幅」「奥行」をお選びください。駐車スペースは車のサイズや車種によって大きく異なります。まず、使用する車のサイズやドアの数等を確認しましょう。そして、人の通るスペースとドアの開閉スペースを考えた間口を設定しましょう。
車種 | 車幅 | 奥行 | 代表車種 |
---|---|---|---|
軽自動車 | 1,500 | 3,400 | アルト、タント、ミラ、ムーブ、ライフ、ワゴンR |
小型車 | 1,700 | 4,000 | マーチ、ヤリス、デミオ、フィット、ノート、キューブ、スイフト |
中型車 | 1,800 | 4,800 | カローラ、スカイライン、プリウス |
ワンボックス | 1,800 | 4,800 | エスティマ、エルグランド、ステップワゴン、ハイエースワゴン、セレナ |
大型車 | 2,200 | 6,200 | レクサス、クラウン、メルセデスベンツ |
※車のサイズは商品により異なりますので、ご注文の際には正確な寸法を確認してください。
敷地条件から駐車スタイルを!
車がカーポートに出入りする時は通常、曲線的な動線をとるので車の回転半径を考えてカーポートの間口に余裕を持たせるようにしましょう。
屋根の高さの選び方について
現在、お持ちのお車だけでなく、将来的に車高の高い車やキャリア付きへのお買い替え予定などもご検討ください。
カーポートの値段の目安は?
カーポートのお値段は、カーポート本体と工事費用の合計金額となります。
カーポート本体の価格は実にさまざま。メーカーやデザイン、駐車台数、耐風圧強度、耐積雪強度などによって異なります。また工事費用も、地域や設置環境、施工業者によって変わってきます。
そのため実際のところは、お見積もり次第ということになってしまいます。
とはいえ、目安は必要ですよね。
ザックリと……と前置きをした上でとはなりますが、以下のようなイメージで考えて頂けるといいかと思います。
工事費込の価格目安(サンルーム.COM調べ)
駐車台数 | 低価格 | 積雪対応 | デザイン重視 |
---|---|---|---|
1台用 | 約15万円~ | 約33万円~ | 約37万円~ |
2台用 | 約28万円~ | 約53万円~ | 約81万円~ |
3台用 | ー | 約95万円~ | ー |
4台用 | 約54万円~ | 約102万円~ | 約158万円~ |
当社は、お見積もり無料です。
お声かけ頂けましたら、お客様のご希望をお伺いし、設置環境も確認した上できちんとした金額を提示させて頂きます。興味を持って頂けた時が一番のタイミング!お気軽にご相談ください。
カーポートを設置する際の注意点は?
カーポートを設置する意思が固まりましたら、設置場所の検討をはじめます。
スペースがあれば、そこに好きなように設置できる、というわけではありません。いくつかの注意が必要です。
住居や他のエクステリアとの兼ね合い
カーポートの設置工事では、柱を地中に埋める場合があります。その場合、水道管やガス管、電気管、浄化槽など、地下埋設物と干渉しないことが必須。どうしても避けられない場合には、設置できない可能性も。地中工事となる場合は、施工業者やハウスメーカーに確認しましょう。
また、カーポート本体が住居と接近しすぎることにより、台風や突風、地震などの揺れで接触してしまうことがあります。住居、エクステリア、カーポートの位置関係については、専門スタッフの意見も取り入れながら決めて欲しいと思います。
隣家や近隣への配慮
カーポートは、隣地との境界線沿いや道路側に設置するケースがほとんどです。その場合、隣家の車の出し入れを邪魔しないか、事故につながるような死角を作らないか、雨や雪が隣地へ落ちてクレームにならないか、また雨ハネなどにも注意が必要です。
なるべく、自宅の敷地に雨や雪が落ちるような設計とすることが大切。屋根の勾配方向を変えたり、雨どいを付けるなど、ご近所トラブルを避ける配慮が必要です。
ガレージタイプにする場合は建ぺい率の確認が必要
家の増築だけでなく、ガレージであれば設置にも、建ぺい率に注意が必要です。
建蔽率とは、土地の広さに対する建物の面積の割合のこと。建築基準法により、敷地面積に対する建築面積の割合が定められており、土地の広さギリギリまで建物を建てられるわけではありません。
もし、土地の広さに対してガレージが広すぎると、住宅の面積が制限されてしまう可能性も!注意が必要です。
ただ、建ぺい率の設定は地域によって異なります。事前に、自治体に確認しておきましょう。
また、ガレージの構造が条件を満たせば、建ぺい率が緩和される可能性もあります。こちらも、自治体によって異なりますので、確認を欠かさずに行いましょう。
まとめ
カーポートは、ガレージより安価で施工しやすいエクステリアです。
様々な敷地に対応できるよう、種類も豊富。車種や台数、使い方、気候条件に合わせ、お選びいただくことが大切です。
地下埋設物の確認や、近隣への配慮など、少し考えなくてはならないことはありますが、その手間を考えても、より超えてくる快適性!
家を建てる際、または住んでいく中で「必要かな……」と感じられたなら、ぜひ一度、ご自宅の庭に設置した風景をイメージしてみてください。そして、カーポートを設置することで感じられる心の余裕を想像してみましょう。
当社では、お客さまに「付けて良かった!」とご満足頂ける、ピッタリのカーポート選びをお手伝いさせて頂きたいと思っています。
カーポートは、設置と同時に家の一部となります。生活に長く寄り添うことを考え、後悔のない設置を一緒に考えていきましょう。
当店おすすめカーポート
強度重視の方におすすめのカーポート
LIXILのカーポートSTは耐積雪荷重2m(業界最強!)、耐風圧性能46m/sと、とても頑丈な造りのカーポートです。豪雪地帯や台風の多い地域でも、安心して使えます。また、シャープなデザイン性も大きな魅力。おしゃれと安心、両方を兼ね備えたカーポートをご希望の方に、ぜひおすすめしたい商品です。似たタイプで光を取り入れる屋根材をご希望の場合は、「ソルディーポート」という商品がございますので、ご検討ください。
強度重視のカーポートを当社で施工しました
静岡県三島市I様邸にて、カーポートSW (耐積雪50cm相当) 2台用 間口延長 (遮光タイプ)の施工を行いました。
スチール折板の屋根材で、とても屈強な商品。風雨や積雪に強く、安心してお使い頂けます。今回は間口延長となっており、より広範囲をサポートするタイプとなりますので、快適な使用感が得られることと思います。
大阪府大東市M様邸にて、カーポートSW (耐積雪30cm相当) 4台用 縦2連棟 (遮光)【リクシル】の施工を行いました。
屋根材がスチールの折板となっており、台風や積雪に強く、安心してご利用頂けます。今回は4台用のとても広いタイプ。お車をゆったり駐車できることと思います。また、お車の無いときには洗濯干しスペースとするなど、幅広い活用が期待できますね。
秋田県湯沢市O様邸にて、カーポートST (耐積雪100cm相当) 1台用 6本柱 (遮光)【リクシル】の施工を行いました。
お車の他、除雪機の駐車場所とされています。イザという時、すぐに出動させたい除雪機なので、すぐに移動できるカーポートの存在は心強いことと思います。雪の季節、「楽になったな」と思って頂けましたら、これほど嬉しいことはございません。
デザイン重視の方におすすめのカーポート
屋根材に中骨が無く、一枚板というデザイン。それを柱で支えるシンプルさが、抜群に映える商品です。また、ポリカーボネートではなくアルミ材であることも、おしゃれ感を際立たせています。光を通さないので、車内温度の上昇を防ぎ、夏でも快適に乗り込めますよ。
コスト重視の方におすすめのカーポート
一番スタンダードなカーポート。お求めやすさが魅力です。オプションとして、サポート柱や母屋補強材、屋根材ホルダー等を付けることができ、より風雪に強くグレードアップすることも可能。ご予算と必要に合わせ、組み合わせをお楽しみください。
カーポートとの組み合わせが便利なエクステリア
カーポートは、その仕様上、前面がオープンな作りとなっています。
オープン外構は視野性が高く、広々としたイメージであることから、昨今人気のデザイン。また、オープンであるが故、防犯効果も高まると言われており、多くの方にお選び頂いているエクステリアです。
しかし、生活する上で必要を感じ、カーゲートの追加取り付けを希望される方もおられます。
その要因の多くが、以下の2つの事柄。
近隣に小さなお子さまが多く、自転車やボールを車に当てられてしまう
面している道路の交通量が多く、不安を感じる
もしかすると、お心当たりがある方もおられるのではないでしょうか。その場合には、カーポートとカーゲートの同時施工を考えてみてもいいかもしれません。
後からでもカーゲートを設置することは可能ですが、同時施工の方がお安く済みます。また、高さなど外観を確認する際にもひと目で分かるのでおすすめですよ。
エクステリア工事のご相談、お見積りのご依頼など、
経験豊富なアドバイザーにお気軽にご相談ください。
大体いくらぐらいかかるか大まかな見積りが欲しい
ウチに設置ができるかどうか不安なので相談したい
まずは対面せずに相談や見積りをしたい
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