「サンルームは、憧れ!」そうおっしゃる方、非常に多くおられます。でも同時に、「いくらぐらいかかるか、お値段が心配で……」というご意見も。我が家の予算に収まるのか、まずは費用感を知ることから始めてみませんか。
今回の特集では、サンルームを2つのタイプで分け、形状やサイズごとの相場をご紹介いたします。希望の形で調べるもよし、予算で絞り込むもよし。念願のサンルームを手に入れるための第一歩、踏み出してみましょう!
サンルーム特集
【プロが解説】サンルーム増築費用の相場はいくらぐらい?
サンルームを欲しいのですが、費用感が分からず不安です。100万以上は軽くかかってしまうものなのでしょうか?我が家には縁のない買い物なのかな……。
サンルームとひとくちに言っても、色々なタイプがあります。種類やサイズ、取り付けの場所によってはお手頃な商品もご案内できるかと思いますので、増築費用や税金などについて、少しお話しますね。
サンルームはどのタイプを選ぶかで費用が大きく変わる
サンルームは大きく分けると、2つのタイプがあります。ひとつは、一般的に普及している「テラス囲い」。そしてもうひとつは、出入口に折戸を用いた「ガーデンルーム」 です。「ガーデンルーム」のほうが、高級な仕様となっています。
ポピュラーな「テラス囲い」
洗濯干し場やペットの遊び場、趣味のスペースと、アイディア次第で幅広い使い方が可能なサンルームです。
雨やPM2.5や花粉・黄砂など、気にせずに洗濯物を干して外出できるので、共働き家庭などを中心に人気があります。一日程度の工事で、増築できるのも魅力的。
高級感がある「ガーデンルーム」
オシャレなリゾートホテルのようなスペースを我が家に欲しい方には「ガーデンルーム」タイプのサンルームがオススメです。
折戸パネルタイプですと、扉部分を全面開放できますので、自然との一体感を優雅に味わえますし、屋根部分が透明なポリカーボネートタイプですと、ガーデンルーム内で満天の星空や夕焼けを眺めることができ贅沢な時間を過ごせます。
気になる費用は、40~200万ほど。かなりの幅があります。
お手頃な価格の「テラス囲い」なら 40 万位から設置できます。「ガーデンルーム」だと、小さなサイズでも100万円前後。サイズが大きくなれば、200万円は見積もっておかなければいけません。
200万円というとかなり大きな金額ですが、土間やタイルの工事を追加すると、さらに追加費用がかかります。サンルームをどのように使いたいのかというご希望と予算、両面から考えていくことが大切です。
サンルームの形状やサイズごとの概算費用
では、サンルームの中でもポピュラーなリクシルの『サニージュ』を例に、大体の費用感の説明をしていきたいと思います。
サイズは同じでも、開口部のサッシ種別や床材、屋根形状、屋根の材質の選び方次第で金額は大きく変わります。ご自分の予算に合わせた選択を、考えてみてくださいね。
1.床納まりタイプ(床がついているサンルーム)
1階に取り付けるサンルームです。お部屋からの延長として使えますので、スリッパのままでの利用が可能です。
洗濯物を干したり、癒しのスペースを作ったり、ペットのためのスペースとするなど、幅広く活用でき、当店で一番売れているサンルームです。
サイズ | 費用の相場 |
---|---|
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1,785mm | 3畳タイプで約50万~85万円 |
間口(横幅)3,640mm×出幅(奥行)1,785mm | 4畳タイプで約55万~90万円 |
間口(横幅)3,640mm×出幅(奥行)2,685mm | 6畳タイプで約70万~110万円 |
2.土間納まりタイプ(土間コンクリートやタイルの上に取付する、床がつかないサンルーム)
土間納まりと呼ばれるタイプで、1階のコンクリートやタイル部分に取り付けます。洗濯物を干すだけでなく、大きな荷物や自転車を置いたり、ゴミの一時置き場とするなど、幅広い使い方が可能です。
取り付ける場所がコンクリートやタイルでない場合、別途土間やタイルを施工する工賃がかかりますのでご注意ください。
サイズ | 費用の相場 |
---|---|
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1,785mm | 3畳タイプで約45万~70万円 |
間口(横幅)3,640mm×出幅(奥行)1,785mm | 4畳タイプで約50万~75万円 |
間口(横幅)3,640mm×出幅(奥行)2,685mm | 6畳タイプで約65万~90万円 |
※土間やタイルの料金は含まれておりません。
3.造付バルコニー囲いタイプ(2階造付バルコニーを囲うサンルーム)
2階の造り付けバルコニー(建物でつくられたバルコニー)を囲うタイプのサンルームです。取り付けには、制限があります。
まず、風圧の関係上、2階より高所へは取り付けられません。奥行寸法(壁から前へでる寸法)も制限があり、柱芯は1,785mm以内となります。そして、凸型や斜辺のある他変形バルコニーや、壁がえぐられ、面格子の付いているバルコニーも取り付けられませんので、事前にご確認ください。
サイズ | 費用の相場 |
---|---|
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)885mm | 約45万~55万円 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1,785mm | 約50万~65万円 |
間口(横幅)3,640mm×出幅(奥行)1,785mm | 約55万~70万円 |
4.アルミバルコニー納まりタイプ(アルミバルコニーと一緒につけるサンルーム)
造り付けバルコニーがない建物の2階に取り付けるサンルームです。 取り付け方は2種類。1階から柱を伸ばす『柱建て式』と、屋根の上にのせる『屋根置き式』があります。出幅寸法は、柱芯1,785mmまでとなります。
サイズ | 費用の相場 |
---|---|
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)885mm | 約45万~55万円 |
間口(横幅)2,730mm×出幅(奥行)1,785mm | 約55万~70万円 |
間口(横幅)3,640mm×出幅(奥行)1,785mm | 約60万~75万円 |
オプションの予算もプラスで考えておきましょう
サンルームは、本体費用の他に用途ごとのオプション代も追加した上で検討する必要があります。そこで、ポピュラーなオプションとその料金をご案内いたします。
オプション | 費用の相場 |
---|---|
竿掛け | 約1~2万円 |
カーテンレール | 約1.3~2.5万円 |
内部日よけ(屋根日よけ) | 約4~10万円 |
換気扇 | 約2万円 |
追加費用が必要なケース
以下のような場合には追加で費用がかかります。
当てはまる場合には余分にご予算を見ておく必要がございます。
ケース | 費用 |
---|---|
規格品で納まらず切り詰めが必要な場合 | 約1.5~3万円 |
戸袋があったり片側が家の壁の場合 | 約1~2万円 |
床納まりで床取付スペースが不足の場合 | 約2~3万円 |
規格品より床下が高くなる場合 | 約1~2万円 |
取付場所に障害物がある場合 | 障害物や大きさによりますが約3~10万円 |
取付場所へ搬入困難な場合 | 約1.5~2.5万円 |
高速代や有料パーキング使用時 | 一般的に約1~2万円。距離や工事の規模により変動 |
予算をおさえたい!工事費をケチるために自分で取り付けしても大丈夫?
サンルームの施工は、誰にでもできるものではありません。というのも、ただ単に組み立てるだけでなく、ガラスや基礎、コーキングなど、様々な技術が必要となるからです。また、現場状況に合わせた切り詰めや、床に工事を施すこともあります。
住宅に比べると範囲が小さく、DIYの感覚で「自分でもできそう」と思われてしまうこともあるのですが、小さくてもれっきとした建物です。技術が必要ですし、不意なトラブルが起こる可能性もあり、経験も求められます。
設置後の保証という点から考えても、無茶にご自身で施工するようなことは避けた方がいいでしょう。
税金の事もお忘れなく
固定資産の課税条件に「天井があり、3方向以上が壁やガラスで囲まれていて、床から一番高い天井までが1.5m以上」という定めがあり、ほとんどのサンルームが課税の対象となってしまいます。金額で言うと、一般的な大きさのサンルームで年間1~2万円ほど固定資産税がアップしてまいります。
サンルームの必要経費は、施工金額だけでなく、固定資産税の上昇額も含めて考えておきましょう。
固定資産税、年間1~2万円の上昇額を12か月で割ると、月あたり約1,600円。
念願のサンルーム、快適な暮らしとの費用対効果。投資額として適当かどうか、ぜひじっくりとご検討いただければと思います。
サンルームには様々なタイプがあり、サイズによって費用が変わること、固定資産税の対象となることをご説明してきました。当店では設置前のアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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